すこし前の事ですが、「六ヶ所ラプソディー」を見ました。
http://ameblo.jp/rokkasho/theme-10000197567.html


学生のときに原発の使用済み核燃料を「再処理」する、という行為は一見リサイクルのようにもみえるが、これが大変にリスクの大きく、何万年も世代を超えてツケを回すような無謀な行為だと知った。
そして、どうして、そこまでしてもこの計画を進めるのか理由がわかりませんでした。
ただ単にエネルギーとして必要だからとは言い難い気が今でもしています。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%86%8D%E5%87%A6%E7%90%86%E5%B7%A5%E5%A0%B4


この映画はその再処理工場がある青森県六ヶ所村を舞台にした映画。

原子力政策にゆらぐ村の話がテーマだけど、自分は「食べ物」の映画だと思った。

なかでも印象深いのは、何年もこの地で無農薬のお米をつくり続けて来た女性の話です。
彼女は農薬を使わず安全な食べ物をつくってきたのですが、再処理工場の事(稼働すると原子力発電所に比べ、はるかに多い量の放射線を出す。一説には1日で原発1年分らしい)のをこれまでのお客さんに正直に話たところ、今後は買い控えると言われてしまったとの事。
なんて皮肉な話だろうか。
世の中、食べ物という全ての人々が絶対必要なものをつくる人たちが、それに見合う報酬や敬意が払われていないと思う。
映画は農家の人々が良く出て来ては畑で仕事をしていた。仮に日本のエネルギーの為に再処理工場が必要だとしても電気を一番消費し恩恵をうけているのは彼等ではなく自分らだと。

農家のおばさんの朝ご飯のシーンもあった。ここは自分が一番すきなところ。
窓からそそぐ朝日の中で料理をする、ストーブで焼くパン、いただきます。
なにげない「生活」を見ることで何故か心動かされた。生活を大事にするとはなんだろうか?

それを見ながら、そんな事を考えた。